目線がブレると打てない!?

目線のブレ

 

野球をやっていると1度は

耳にすることがあると思います。

 

 

目線のブレというのはバッティングに

おいて非常に重要なことで、

目線がブレるかブレないかでバッティングの

成績は大きく変わると言っても良いでしょう

 

しかし!!

 

目線がブレるとなぜいけないのかを

あまり理解していない選手や無意識に

目線がブレてしまっている選手も多くいます。

 

では、なぜ!?

バッティング時に目線が

ブレるといけないのか!?

 

どんな影響があるのか!?

 

また、無意識に目線がブレれしまう原因は?

 

 

今回はそんなバッティング時の

目線のブレについて

紹介していきたいと思います。

 

 

目線がブレるといけないわけ

 

ではまず目線がブレると何がいけないのか?

どういった影響があるのかを

説明していきます。

 

目線がブレると

動体視力に大きな影響が出る

 

これがバッティング時に目線が

ブレてはいけない最大の理由です。

 

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動体視力とは簡単に言うと動いている

物体の情報を処理する能力のことです。

 

これは野球のバッティングで言うと、

ピッチャーが投げたボールの情報、

つまりコースや高さ、球種、球の軌道などを

目で見た情報だけで処理することです。

 

バッターはピッチャーが投げた

ボールを目で見ることで、

そのボールの情報(コース高さなど)

を得ます。

 

そして、その情報を処理し、それに対する

動きを脳から信号として体全体に送られ

スイング動作に入ります。

 

ピッチャーが投げた瞬間から

バットに当たるまでの一瞬で

このようなことを無意識に行っているのです。

 

動体視力が悪いと、目で見て処理した

ボールの情報と、実際のボールとの間に

誤差が生じてしまいます。

 

では分かりやすくするための例えを出します。

 

実際に目線をわざとブレるように

顔や頭を動かしながらボールを

打ってみて下さい。

 

すると、目線がブレる分、ボールが揺れて

見えたり、ブレて見えると思います。

 

これは先ほどの動体視力に絡めて言うならば、ボールの正確な情報を処理することが

できていない状態と言えます。

 

もちろん、これはわざと

目線がブレるようにしているのでボールも

大きくブレてしまいますが、

 

影響の大きさが違うというだけで、

バッティング時に目線がブレるとこれと

同じことが起きていると思ってください。

 

少しの目線のブレでしたら、緩い球、

遅い球なら普通に打ててしまうかも

しれません。

 

 

ですが、そのわずかな目線ブレによる

動体視力への影響は、球速が上がったり、

変化球のキレや変化量が上がるにつれ

確実に大きくなっていきます。


無意識に目線がブレる

 

目線がブレるとなぜいけないのかは

理解していただけたと思いますが、

最初にも少し言ったように無意識に

目線がブレてしまっている選手が多くいます。

 

この場合自分で目線がブレていることに

気づくのは難しく、周りからの指摘がないと気づきにくいです。

 

ですが!!!

 

目線のブレについて知っており、

自分で意識をすることで

改善することが出来ます!

 

では無意識に目線がブレてしまっている

選手に多い特徴を紹介していきます!

 

まず1つ目は足を上げる選手です。

 

もちろん、足を上げること自体が

悪いわけではないです!

 

ですが足を上げ体重を軸足にため、

その体重を踏み込み、ボールに伝える際に

踏み込みの勢いで目線が

少し下がってしまっている選手が多いです!

 

また、ためた体重をボールにぶつけようと

意識するあまり、頭の位置、目の位置が

前に動いてしまう選手もいます。

 

 

 

この場合、目の位置、頭の位置が

ブレてしまうので、

当然目線もブレてしまいます。

 

しかし、本人にとってはただ体重を

ぶつけようとスイングをしているだけです

ので、気付かないことが多いです。

 

ですので

もしバッティング時に足を上げるのであれば、踏み込み時に目線がブレていないかをチェックしてみて下さい。

 

2つ目は構えの重心が低い選手です。

 

こちらも、構えの重心が低いこと自体は

別に悪いことではないです。

 

このタイプの選手に多いのがテイクバック、

軸足に体重を乗せる際に無意識に構えの位置が高くなってしまい、目線の位置も

高くなってしまうことです。

 

 

 

 

また、それに加えてスイング時に元の

目線の位置に戻ることでさらに2回も

目線がブレるタイミングを

作ってしまっている選手もいます。

 

構えの重心を低くするのであれば、

目線もブレないように目の高さを

一定に保つことを意識してください。

 

これらは意識をすることで改善できますので

自分でスイング時の目線のブレを

意識してみて下さい!

 

また、それに加えて周りの選手に

目線がブレていないかをチェック

してもらうと、より良いです。

 

 

動体視力を鍛える


ここまで目線のブレのによる影響について

紹介していきました。

 

目線のブレというのはバッティングにおいて

非常に重要である動体視力に大きな影響を

与えるので目線がブレているのであれば

しっかりと改善したほうが良いです。

 

 

そして、個人的には目線のブレを

改善するだけでなく、動体視力は動体視力で

鍛えるべきだと思っています。

 

先ほども言いましたが、動体視力が悪いと、

目で見て処理したボールの情報と、

実際のボールとの間に誤差が

生じてしまいます。

 

これが空振りや打ち損じなどの

大きな原因になっています。

 

分かりやすい例で言うと速い球は

打ちにくいと言われていますが、

よく考えればなぜ速いとは言え

 

変化のしていない球を空振りしてしまうのか?バットにすら当たらないのか?

 

それはリリース時からバットに当たるまでの

間が短い分、ボールの情報処理の時間が

短くなってしまい、正確なボールの位置が

処理できていないからです。


 動体視力が良い選手は速い球でも、

短い時間でしっかりと正確にボールの情報を

処理できていますので、それに対する

スイングがしっかりと出来るというわけです。

 

速球に限った話ではなく、変化球の軌道や

ストライク、ボールの判断などにも

動体視力は活きてきます。

 

また、動体視力は普通の視力とは違い、

レーニングによって鍛えることが

出来ますし、回復もできるというのも

特徴です。

 

それにどちらかというとバッティングでは

普通の視力より動体視力の方が重要であり

必要になります。

 

ですので目の悪い人、もちろんそうでない

人もバッティング上達のために動体視力を

鍛えることで打率を上げることができます。

 

それに、バッティングにおいてももちろん

ですが、守備や走塁、野球における

様々な場面、様々なプレーで動体視力は

活きてきますので鍛えておいて間違いなく

損はないです。

 

では動体視力の鍛え方を紹介します。

 

まず、両手の親指を立てて肩幅くらいの

間隔で自分の前に出します。

 

その親指の先端を顔を動かさず目だけで

交互に見ていきましょう。

 

10往復くらいでいいでしょう。

これを3セットほどやります。

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次にその親指を立てた両手を頭の高さと

胸の高さくらいで上下にします。

 

そして、それをまた交互に見ていきましょう。

 

これも10往復3セットほどでいいです。

 

続いてこれを斜め、反対の斜めで

10往復3セット程度やります。

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これを毎日やるだけでも動体視力は

鍛えられていきます。

 

また、相手がいるのでしたら、相手に

人差し指を動かしてもらい、

それを目で追うトレーニングも効果的です。

 

これらだけでしたら時間もかかりませんので

毎日続けられると思います。